北インドも美白!?

北インドでも美白熱が高まっているらしい。
肌が白い女性が美人だという価値観がいつのまにか勢力拡大し、
ステロイド剤をぬってでも白くする、間違った美白方法が問題に
なっているのだとか。


つくづく疑問なのは、どうして美しさの基準は
欧米基準に飲み込まれていくのだろうかということ。
黄色、紫、ピンク。原色が映える黒人に私は憧れもするし、
インドのサリーの色彩と装飾の豪華さも、あの肌の色だからこそ。
民族衣装はやはりその民族に合うものだなぁと羨ましく思っていたのに。



日本人女性が美白に走るのにも、脅威を感じたものだけど、
日本、韓国、中国だけでなくてインドにもその波が!
そういえば数年前にバリ島を訪れたときに、日傘をさす女性を
見かけた。現地の人の説明によれば、階級の高い女性たちは
肌を白く保つために早くから日焼けをさけるのだという話だった。
美白熱の高まりは、経済的豊かさと比例するのだろうか。
インドの経済的急成長ぶりと美白熱の高まりは関係あるのだろうか。


肌が白くなければいけない、
肌がきれいでなければいけない、
この価値観の広まりにストップがかからないものか。
むかし、DOVEが美の基準は多様だ!みたいな広告を出したときに
珍しいもんだ、へえと思ったものだけど、結局それっきりだった
と記憶している。


日本の化粧品メーカーとか、美容誌がアジアに美白絶対至上主義
とでもいうようなものを輸出している気がしてならない。
なにかいい対抗軸はないものだろうか。