2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

上野千鶴子の指摘 家父長制と資本制

上野千鶴子の本が続々と出ている。 編者としてまとめている『戦後日本スタディーズ』(紀伊国屋書店) もそのうちのひとつだけれど、再読に値する二冊の本 『セクシイ・ギャルの大研究』(光文社カッパブックス) と『家父長制と資本制』(岩波書店刊)が岩…

ソウルとリズム

確か、絲山秋子さんは「文章に不可欠な条件はソウルとリズム」と言っていた。 ソウルがあってもリズムがなければ読めないし、リズムがあってもソウルが なければ読めない。名文の条件はその双方を持っていることであると。その絲山さんの一番最近の作品『ば…

村上春樹『1Q84』と中央線と西荻窪

個人的に好きか嫌いかは別として、村上春樹の『1Q84』 (あと2冊は続編が出るんだろうな)を読んでいて、 なじみ深い西荻窪の情景がふっと浮かんだ。 それは、村上作品には珍しく中央線沿線が舞台として 設定されていることとも無関係ではない。 (高円寺を…