2009-01-01から1年間の記事一覧

注目の小さいメディアⅡ

前回にひきつづき、注目の小さいメディアといえば 紀伊国屋書店のPR誌「scripta」 (紀伊国屋書店には出版部もあるのです!)。 PR誌というと馴染みのない人も多いのかもしれないけれど、 書店のレジ周りでタダでゲットできるとあれば フリーペーパーとほぼ…

注目の小さいメディアⅠ

朝日を開いても企画のお粗末さと文章の下手さにがっかりし、 かといって日経も、おじさん臭さと経済中心の作りゆえ100パーセントは 満足できず、週刊誌をめくっても突っ込みの足りなさと 芸能記事中心の作りに嫌気がさす。となると、満足いくニュースやら 切…

北インドも美白!?

北インドでも美白熱が高まっているらしい。 肌が白い女性が美人だという価値観がいつのまにか勢力拡大し、 ステロイド剤をぬってでも白くする、間違った美白方法が問題に なっているのだとか。 つくづく疑問なのは、どうして美しさの基準は 欧米基準に飲み込…

インド熱がさめやらず そのⅢ

インド熱が持続してしまうもう1つの理由は、日本にいながらにして インドカルチャーに触れられてしまうことだと思う。 手っ取り早いのはもちろん、カレー。 不思議なことに、誰もが言うようにインドで食べるカレーは インドの空気とあいまって、スルスルと体…

インド熱がさめやらず そのⅡ

1日素敵なおもてなしを受けることになったインド人一家で、 お昼をいただき、食後の団欒ということでソファのある居間へと 移動した。テレビは液晶薄型で、テラスのようなベランダには リクライニング型のビーチにあるような木製の椅子がおかれ、 食事がカ…

インド熱がさめやらず!そのⅠ

帰国から2週間あまり、私の中でインド熱はヒートアップするばかりだ (もっぱら読書もインド関連)。 急成長著しいインドのIT都市バンガロールに入ってから、 休みを目いっぱい使っての1週間強の南インドの旅。混沌としたカオスのインドというよりも、私が…

上野千鶴子の指摘 家父長制と資本制

上野千鶴子の本が続々と出ている。 編者としてまとめている『戦後日本スタディーズ』(紀伊国屋書店) もそのうちのひとつだけれど、再読に値する二冊の本 『セクシイ・ギャルの大研究』(光文社カッパブックス) と『家父長制と資本制』(岩波書店刊)が岩…

ソウルとリズム

確か、絲山秋子さんは「文章に不可欠な条件はソウルとリズム」と言っていた。 ソウルがあってもリズムがなければ読めないし、リズムがあってもソウルが なければ読めない。名文の条件はその双方を持っていることであると。その絲山さんの一番最近の作品『ば…

村上春樹『1Q84』と中央線と西荻窪

個人的に好きか嫌いかは別として、村上春樹の『1Q84』 (あと2冊は続編が出るんだろうな)を読んでいて、 なじみ深い西荻窪の情景がふっと浮かんだ。 それは、村上作品には珍しく中央線沿線が舞台として 設定されていることとも無関係ではない。 (高円寺を…

再読 武田百合子

「2人の人から同じ本を薦められたら、その本を買って読むことにしている」 と言う彼氏の本のセレクト基準を聞いて、うーん主体性がない選び方だなどと 思ったものの、実は私も無意識のうちにそうやってある本を手にしていた ことに気づいた。 それが、武田百…

雑誌のカタチ

若い人は雑誌にはもはや興味がないとか、 携帯とネットの影響で本だって読まないとか、 出版不況の原因は根拠のない説明によって 説明されがちだけれど、それって本当に根拠がない。 ひとえにコンテンツ作りの力の不足が原因だろうに。 「活字を読む世代はも…